夜行バスでの長距離移動は、新幹線などよりリーズナブルな価格で、気軽に利用できるというメリットがあります。しかし、狭い座席で長時間同じ姿勢でいなければならないこと、車体の揺れで眠れないなど、身体への負担も大きいです。 そんな、身体に負担のかかる夜行バスに、デリケートな妊婦が乗る、というのはどう思うか。以前、妊娠中の夜行バス利用について記事を書いた私としては、あまりお勧めできません。しかし、やむを得ない場合もあるでしょう。今回は、妊娠中でも特に自覚症状の少ない、「妊娠超初期」にスポットを当てて、その危険性と利用時の注意点についてまとめてみました。
そもそも、妊娠超初期とは?
ではそもそも、妊娠超初期とは、どれくらいの時期のことを指すのでしょうか。私が調べたところによると、「妊娠0週(最後にきた生理の初日と定義されている)~4週目くらいまでを妊娠超初期というようです。このくらいの時期は、妊娠検査薬が反応しなかったり、つわりやお腹の膨らみなどの自覚症状もないことから、妊娠に気づきにくい時期でもあります。実際、ほとんどの人が妊娠に気づかないといいます。
しかし、自覚症状が無いからと言って、無茶なことをしてはいけません。特に、妊娠三週目は、妊娠が完全に成立するタイミングであり、流産の危険が特に高いのです。身体への負担は毒です。妊娠超初期に見られる症状としては、頭痛や吐き気、風邪のような症状や眠気、肌荒れなどがあります。これらの症状に心当たりのある女性は、妊娠を疑ってもいいでしょう。自覚症状が無いとはいえ、妊娠は妊娠。妊娠がわかった瞬間から、生活に気をつけなければいけません。
妊娠超初期の夜行バス利用、気をつけることは?
では、妊娠超初期の夜行バス移動について話を戻します。 妊娠しているからといって、乗車を拒否するバス会社はありません。しかし、それは、「何があっても自己責任」と言い換えられます。どうしても利用したいというのなら、入念な下調べと準備が必要です。 まず、これはどこに行く時もですが、保険証及び母子手帳は必ず持ち歩きましょう。何が起こっても対処できるようにしましょう。出先の産婦人科の場所も調べておくと吉。何かあってもすぐ対処できます。 また、注意すべきは車酔いとエコノミークラス症候群。妊娠前よりも、周りの臭いや揺れに敏感になる妊婦も少なくなく、また、夜行バスでの移動に慣れていないと、ストレスや緊張から、さらに車酔いになりやすくなります。
対策としては、空腹や満腹の状態を避ける、エチケット袋を多めに持っていく、ミント味など刺激のあるキャンディを食べるなどがあります。酔い止め薬は、市販のものより、産婦人科などで処方されたものの方がいいでしょう。 また、長時間同じ姿勢でいるとなるエコノミークラス症候群への対策ですが、座席内での脚の曲げ伸ばしや、休憩時間に外に出てストレッチをするのが効果的です。しかし、ただでさえ車内温度が調整できず、血流も悪くなりやすい夜行バスが、赤ちゃんにとっていい環境ではないのはお忘れないように。 多少資金に余裕があるならば、女性専用のバスを使うのも手かもしれません。バス会社によりけりですが、アメニティが充実していたり、座席に温熱ヒーターやマッサージ機が搭載されていたりと、女性向けのサービスが行われています。ちょっとの贅沢で、身体への負担を少なくできます。
まとめ
いかがだったでしょうか。夜行バスに乗るなら、工夫はいくらでもしようがあります。それでも、夜行バスの利用は身体に負担をかけますし、妊娠超初期は流産の可能性も高い時期です。お腹の赤ちゃんのことをよく考えた上で、入念な準備と計画が必要です。お腹の赤ちゃんを守れるのは、妊娠している母親なのです。それを、くれぐれも忘れないようにしてください。
コメントを残す