妊婦は夜行バスに乗れるのか?法律から社会常識まで徹底解説!

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妊娠…それは女性にとっては大きな試練です。やることも飲食物も制限されます。長距離の移動なんて以ての外。母体にも胎児にもどんな影響があるかわかりません。

しかし、どうしても長距離でも移動が必要な事情がある、という方もいると思います。そんな方のため、今回は、長距離移動の中でもリーズナブルと評判な一方、身体への負担も大きい夜行バスに焦点を当てて、妊婦が長距離移動できるかということについて調べていきたいと思います。

妊婦は夜行バスに乗れるかについて ~法律編~

ではまず、法律の観点から妊婦の夜行バス乗車について見ていこうと思います。現行の法律では、妊婦が普通の自動車に乗ってもいいように、夜行バスへの乗車を規制されることはありません。ただし、シートベルトの着用は、健康上のやむをえない事情が無い限り、普通自動車同様に義務付けられています。夜行バスで移動するような方なら、健康に過ごしていると思われます。シートベルトは着けましょう。

妊婦のシートベルトの着け方についてですが、バスで多い、腰を締める「二点式」のシートベルトでは、お腹の膨らみは避け、腰骨のできるだけ低い位置を通すようにしましょう。妊婦にとって安全なのは、普通自動車に着いている、肩からと腰から締めるタイプの「三点式」の方なのですが、私の経験から言うと、大抵の夜行バスは三点式のシートベルトを導入していません。

最近よく出回っている、「マタニティ用シートベルト」は、車の座席にセットできるタイプのものがほとんどなので、それをバスの座席にセット…なんて作戦もありますが、狭くて人の出入りも激しいバスの車内でごそごそやるのは難しいですよね。その辺りが、妊婦が夜行バスを使うことの危険性を表しています。

妊婦は夜行バスに乗れるかについて ~医学と社会常識編~

法律で規制されていないといえども、妊婦が夜行バスを利用することに、周りはどんな反応をするでしょうか。また、母体と胎児、両方にとって、医学的にどんな影響があるのか、ということについて見ていきます。

まず、身体への影響についてですが、まず一番代表的なものに、「エコノミークラス症候群」があります。長時間同じ姿勢でいることで、足などの静脈に血栓ができてしまう病気です。さらに、その血栓が肺や脳に到達して死に至ることもあるという恐ろしい病気です。特に妊婦の血液は、出産時の出血に備えて固まりやすくなる性質で、血栓ができやすいのです。これを予防するには、一時間に一回ほどの軽い運動が望ましいのですが、夜行バスの休憩はそんなに多くありません。狭いバスの座席でできる運動は、足の曲げ伸ばしくらいです。また、水分補給も重要とされていますが、つわりで水分が摂れなかったり、トイレに行きたくなったら困るというのもありますよね。

さらに、妊婦は仰向けになって寝ることができませんが、前のお客さんが座席のリクライニングを倒したりすると、仰向けに近い体勢を取らざるを得なくなり、辛い状況になります。中には、それで他の乗客とトラブルになったという人もいるという話です。さらに、辛い体勢を続けていると、車酔いの危険性もあります。羊水に浸かる胎児より、母体への負担が大きいですが、母体のストレスは、胎児にも悪影響です。

そんな感じで、身体に大きな負担がかかる夜行バスでの移動。それを繊細な妊婦が行うというのは、社会的に見ても、非常識に見られるようです。我が子を危険に晒すような母親を、誰が常識的と言うでしょうか。

どうしても夜行バスでの移動が必要な場合、かかりつけの産婦人科医によく相談してからにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

夜行バスでの長距離移動は、妊娠していない健康体の人間でも辛いものです。それを、ただでさえ繊細な妊婦がやることが、どれだけ危険かということを、よく考えてください。夜行バスで体調を崩しても、すぐに対応はできません。

出費が抑えられるのは夜行バスの利点ですが、お金と胎児の命、どちらが大事かを天秤にかけて、どちらが重いかをよく考えるべきだと思います

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