浜の宮天満宮秋季例祭の見所と魅力
姫路市播州地方には、様々な秋祭りが行われます。その中でも、おススメするのは、浜の宮天満宮の秋祭りです。各地域の祭り好きな方も、浜の宮天満宮の観覧に駆けつけるくらい、歴史深く、独自の文化を継承した祭りです。その中でも、一番の名物が、「台場差し」です。安政2年に初めて試みた、と言われています。屋台の台場という、足の部分を24人の男性が支え上げます。屋台は約2トンあるので、かなりの荒技です。支え上げた時に、「さいてばちょーさ」と掛け声をあげなから、太鼓がドンと鳴ります。太鼓の音で数を競います。全部で7町の参加ですが、その中でも須加、宮、天神、西細江の4町が台場差しをします。支え切れず、屋台が傾いて落ちたら、練り子と呼ばれる男性達が受け止めます。
迫力があり、拍手喝采が起こるのは、何回見ても感動します。屋台を担ぐのに、携わる男性達は、まわしを締めています。初めて見られる方はビックリするかもしれませんが、まわしには、重たい屋台を担ぐ時に腰をサポートする役目もあります。屋台は各町1台ずつ、所有しています。屋根は木でできていて、漆が塗られています。その周りには錺金具が装飾されていて、お天気の良い時は光が反射して綺麗です。その屋根の下には、彫刻があります。かく部分に、それぞれ名前があり、奥深いものです。町民と、職人さんが一体となり、試行錯誤しながら、唯一無二の屋台が完成します。屋根、露盤、擬宝珠、昇り総才、総才端、紋、水切り、錺金具、垂木、狭間、正角、伊達綱、高欄、本俸、脇棒、脇棒受け、台場、泥台、角、などなど、各部の名称です。なかなか全て覚える事は難しいかもしれませんが、屋台を観察して、興味をもたれたら、面白いと思います。飾磨地域では、その屋台を「やったい」と、言います。屋台は、何十年かに毎に、新調します。昨年28年ぶりに天神屋台が新調され、現在白木といって、屋根に漆が塗られていない状態で、錺金具もついていません。白木期間は2年間なので、貴重な時期です。台場差しは、姫路市無形文化遺産となっていて、浜の宮天満宮地域でしか見れません。各町の屋台をあわせて担ぐ、練り合わせも迫力があります。「よーいやさー」の掛け声と、太鼓に合わせて、屋台を担ぎあわせます。台場差しはもちろん、練り合わせ、屋台の造り装飾、掛け声、太鼓、全て港町で昔ながらの風情のある飾磨橋西地域の誇れる文化です。
’14浜の宮天満宮秋季例祭・本宮 スライドショウー http://t.co/iQNZ0rdqZt
— 播州秋祭り (@BANSYU_MATSURI) 2014年10月10日
浜の宮天満宮秋季例祭の開催場所と行き方
兵庫県姫路市飾磨区須加40にある、浜の宮天満宮。駐車場はありませんので、公共交通機関で行かれた方が便利です。
姫路駅から、山陽電鉄の神戸行きに乗り、飾磨で下車。飾磨は特急も停車する駅です。そこから、南方へ歩いて20分程です。バスでしたら、姫路駅から、姫路港行きに乗って、浜の宮天満宮前で下車すれば、目の前です。
浜の宮天満宮秋季例祭の混雑状況
浜の宮天満宮境内は通常然程混雑しませんが、名物である台場差しが行われる、11時、13時、18時は混雑します。
電車やバスは混雑しません。
浜の宮天満宮秋季例祭の改札日時
毎年、10月8日9日の2日間です。
朝8時から各町の屋台蔵より出立ちし、町練りをして、10時から浜の宮天満宮に入ります。
浜の宮天満宮秋季例祭は雨天時開催されるか?
基本的に雨でも開催されますが、名物の台場差しは、足元の具合が悪いと見送られる場合もあります。
浜の宮天満宮秋季例祭での注意事項
屋台は約2トンあります。男性達が力強く担いでいますが、倒れる事もあるので、あまりにも近距離で観覧すると、巻き込まれる可能性もあるので、少し距離をとった方が安心です。台場差しの前に各町が、円を作って塩を撒くのですが、その中には足を踏み入れてはいけません。
https://t.co/3OhKpVLmDD 浜の宮天満宮秋季例祭 毎年10月8日・9日。「サイテバチョーサー」の掛け声とともに、泥台の角や石突を持ち上げる台場差しが特徴です。姫路は飾磨と網干では練り方が違いますが、書くのは難しい笑
— 祭り魂 (@bananasennin) 2015年8月28日
浜の宮天満宮秋季例祭の会場周辺
南部には姫路港が広がる港町です。浜の宮天満宮の北方には、国道250号線が通っていて、すぐ側に、リバーシティーという、大型ショッピングモールがあります。昼食時、お祭りも休憩に入りますので、リバーシティーのレストラン街は混雑します。リバーシティー北側には、びっくりドンキーと、スシローがありますが、こちらも混雑するので、少し時間をずらすと良いと思います。
浜の宮天満宮秋季例祭以外の名物
播州地方にとって、秋祭りは一番誇れる文化で、2日間のために1年を通して、準備しています。飾磨地域から、別の地域に引っ越した人には、「盆正月帰ってこんのに、祭りは帰ってくる」と、言うくらいです。そんな男性主体の祭りの様に思いますが、子供達も楽しんでいます。子供会があり、屋台の前を並んで歩きます。皆んな大きな声で「よーいやさー」と、言ったり、伊勢音頭を歌ったりします。台場差しをする以外の町、大浜、川内細江、南細江の乗り子と言われる、太鼓打ちは子供達です。女性は料理に腕をふるいます。このしろ寿司といって、数日前から、このしろを酢で漬けたもので押し寿司を作ります。そして、当日には、ワタリガニやシャコを用意し、祭りの合間に家に帰ったら、いつでも食べれる様に、おでんも作ります。姫路のおでんは、生姜醤油で食べます。そんな、アットホームな子供も大人も参加して、浜の宮天満宮氏子みんなで作り上げる祭りです。
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