ある日、子どもに尋ねられました。
前もらってきたいちごが少し白くなってたことがあったじゃん、あれって食べてよかったのかなぁ。?しかも、結構ぶよぶよしてるのもあったじゃん。あれなんでああなっちゃうのかな?
そういえば、前にいただいたいちごが一度に食べきれなくてしばらく置いておいたら、白く変色して、ぶよぶよになってしまってました。ぶよぶよぶよぶよして弾力も失われたいちご。臭いもなかったので、結局は食べてしまったんですけどね。今考えたら確かに傷んでしまっていたのかしら。ぶよぶよのいちごは甘味がましてる気がしたのは気のせいだったのかな。調べてみましょう。
完全に残念ながら食べられない状態としてあげられるのは
1.いちごが黒く変色している場合
2.白いカビが生えている場合
3.異臭がする場合
4.ブヨブヨになっている状態
異臭や変色は納得できるところでしたが、いちごについた白いものはなんとカビ!だったのですね。
食べられない状態で食べてしまったのだったということ。大ショック。まぁ直接的な身体への害はないそうですが。
一部分が押さえつけられてぶよぶよと柔らかくなった程度ならあまり気にすることもないと思われます。気になる場合は、その部分だけ切り取って食べれば良いでしょう。
ちなみにいちごに付着して腐敗を進めてしまうのはボトリティス・シネレア(灰色カビ)」というカビか「うどんこ病」というカビの仕業だと思われます。
「ボトリティス・シネレア(灰色カビ)」は、黒い斑点のように生えたり、名前の通りに灰色をしたふわふわした形態を作ることもあって、果物や野菜や花などいろんな植物に感染します。
野菜や果物類の 茎 葉 花 果実類に糸状菌が感染して発病する病害です。
病原体はそれぞれに異なっていて、いちごの病原体は他の野菜には感染せず、その逆もまたしかりです
なお、イチゴに糸状菌が感染して発病してしまった場合の病気の主な症状は、葉が枯れる・葉に白い粉が付いたようになる・実に白いカビが生える・葉の縁が黄色くなる・ランナーや葉柄が褐色になりへこむ・実に灰色のカビが生える・葉が茶褐色になる・小さな斑点が出来る・葉に白いカビの様なものが生える ぶよぶよになる ・葉に穴が空く・株が萎れる・株が枯れる・成長が悪いなどがあげられます。
気温が20℃前後の春から秋に発生しやすい低温性病原菌です。夏には高温のため発生が一時停止するものの、潜在状態の菌糸で越夏して。秋になると再び発生し始める厄介なものなんですって。
比較的低温でも発芽しやすくなる低温性の病原菌。常温保存に向かないのはそのためなのですね。
イチゴはあらかじめ洗ってしまうと、劣化を早めるとともにカビの繁殖の原因になるそうです。洗ったときの水分や手の力が保存するときの傷みやすさを増幅させるのです。洗うなら食べる直前にさらっと。
あとは買ってきたときのパックに詰まった状態のままでは保存しないことが大切ですね。いちご同士が重なっていても、そこから傷んでカビが発生しやすい状況を作っていきます。
あっ!大変。パックのまま置いてしまっていた!慌ててパックからとりだし浅めのタッパに、ヘタは下にして保存しましょうね。比較的丈夫なヘタの部分を中心に支えることで潰れを防ぐんだそうです。逆にヘタをとると乾燥を早めて傷みやすい環境を作ってしまいます。結構、子どものつきあいとはいいながらも勉強しちゃっているのでした。