いちごは美味しいですが、傷みやすいフルーツの一つですよね。食べようと思っていちごを手に取ってみたら、いちご全体が白く傷んでいた!なんて経験をしたことがある人も多いはず。
いちごが白く傷んでしまった場合、残念ですがもう食べることはできません。見かけが悪いのは、もちろん味や臭いも悪く、処分するしかなくなってしまう場合もあります。
今回は、いちごが白くなってしまうのはどうしてなのか、白いものは何なのかについてまとめてみました。
いちごはもともと緑色から白、そして赤へ変化し、食べられるようになります。いちごが白い場合、まだ熟していないと言えるでしょう。けれど、真っ赤だったいちごが、白くなってしまった場合、そのほとんどは白カビが生えてしまったからです。
白カビはいちごが傷みだすと発生し、放って置くといちご全体に広がり、そのうち他のいちごへ移ってしまいます。フワフワした綿のような白カビが生えると、いくら洗ってカビを落としてももう食べることはできません。
いちごの白カビは、いちごを洗う時に気が付きやすいですが、生クリームの上にのっているいちごの場合などはカビが生えてきていても気が付きにくいので注意が必要です。もちろんカビの生えているいちごを口にすれば、すぐに傷んでいることに気が付くと思うので、すぐに吐き出しましょう。
いちごに発生してしまうカビですが、基本的に誤って口に入れてしまっても体調不良はほとんど起きません。けれど、白くなったいちごを大量に食べてしまった場合やお腹をすでに壊している場合などには体調不良が起こることがあります。また赤ちゃんや小さい子供は消化器官が刺激を受けやすいので白カビには注意が必要です。
またまれにですが、白カビのついたいちごを食べて食中毒になってしまうことがあります。そうすると、腹痛、下痢、発熱などの症状が起こり、病院に行かなければいけなくなるかもしれません。そう考えると、いちごに少量でも白カビが発生している場合には、その部分を取り除いて食べるようにすると安心ですね。
白カビのついたいちごを食べてお腹が痛くなってしまった場合は、温かい飲み物を飲み、素の物など解毒作用のある食べ物を食べるようにしてみましょう。間違ってもいちごを食べ続けることはやめておきましょう。
実は、いちごが白くなってしまう原因は白カビだけではありません。いちごを栽培している段階で、土に十分な栄養がなかったり、肥料が不足していたりする時にはいちごが完全には赤くならず、白いままの場合があります。
その場合、いちごを食べてもまったく問題はありません。けれど甘さが足りなかったり、固かったり、熟したいちごよりも味が劣ることがあるでしょう。
またいちごの中には品種によって、白いいちごも存在します。ホワイトベリーなどと呼ばれ、高価で糖度も高いのですが、その色は赤ではなく真っ白です。こういったいちごは病気ではなく、いちごの表面も切った断面も真っ白なので、そういうものだと思っていただきましょう。
いちごは白カビの発生で白くなってしまうことがありますが、フルーツの中にはいちご以外にもカビやすいものが結構あります。桃、イチジク、杏子といったフルーツです。これらのフルーツはいちごと同様、皮が大変薄く、熟したらすぐに消費しないと白カビが出てきてしまいます。
カビやすいフルーツは、保存する時には重ねておかず、熟したら冷蔵庫に入れてしまいましょう。またすでにカビが発生してしまった場合には、その部分を切り落とし、余った部分を鍋で砂糖と一緒に煮込み、ジャムにしてしまうといいでしょう。たとえ傷み始めていたとしてもジャムであれば、美味しいものができます。
また、フルーツは乾燥していればカビることはない!と思うかもしれません。けれど、それは間違っていて、たとえドライフルーツであってもカビてしまうことがあります。梅雨の季節など湿気の多い時には、常温での保存は避け、冷蔵庫で保存をするようにしましょう。そして、カビを見つけたら、カビを取り除くのではなく、同じ袋に入っていたドライフルーツはすべて処分するようにしましょう。
1、 いちごはカビが発生すると白くなることがある
2、 白カビで体調不良になってしまうこともある
3、 赤くならないいちごも存在する
4、 皮の柔らかいフルーツやドライフルーツのカビにも気を付ける
こういったかんじです。
いちごにカビが生えてしまう前に、なんとか新鮮ないちごを食べたいものですが、誰しもうっかりとカビを発生させてしまうことはあります。いちごが白くなっていても、慌てず、カビの付いている部分は処分するようにしましょう。間違っても食べてしまわないように気を付けてくださいね!