旧暦3月3日 2020年は3月26日の木曜日です!
鹿児島県大島郡与論町(奄美列島南端の島)
その年に生まれた新生児の健康を祈り、子供の足を海にちゃぷんとつける儀式を行う。その後、浜や各家庭で宴会を行う。イメージとしては、島民とその時島にいる観光客がグループになり、花見やバーべキューのようなパーティをする感じ。屋内でやる場合は法事などの「親戚の集まり」に混ぜてもらうようなイメージ。
・観光に積極的な島なので、基本的に旅行者にとてもフレンドリー
・「余所者が宴に参加すると縁起がいい」という文化があるようで、とても歓迎される
・島民、観光客の区別なく、お酒を酌み交わして仲良くなれる
「身内の宴会」のようなものなので金銭のやり取りはありません。ただし「一重一瓶」というマナーがあるので、それに従います。「一重一瓶」とは、「宴会に呼ばれたときには食べ物(お重)と酒瓶(一升瓶)を一つずつ持ち寄ろう」という、与論島の風習のこと。観光客ならお重はスーパーの総菜やおつまみなどでも。お酒もビール等で可ですが、島の黒糖焼酎「島有泉」が好まれています。後述するようにみんなガブガブ飲むので、度数の低い20度のものがよいでしょう。
各家庭の事情に準じますが、田舎の島なので停める場所自体は豊富です
飛行機で:鹿児島・奄美大島・沖縄から1日1便
フェリーで:鹿児島⇔沖縄間上下各1日1便
この時期特別に混雑するというわけではありませんが、離島であり宿の数に限りがあるため、予約・確認をお薦めします。「浜下り」に併せて来島するのは帰省する島出身者が多いため、交通機関は混んでも宿には空きがある場合もあります。
浜下りのことは全くノーチェックで訪れ、たまたま居合わせた形でした。私の場合は前日に仲良くなった地元の漁師さんに招かれ、その方のご近所さん(前年に子供が生まれたご家庭)のところでの酒宴に加えていただきました。お宅にはご近所さん、常連の観光客などが入れ代わり立ち代わり訪れ、延べ30人ほどにはなったでしょうか。
島の風習で「与論献宝(よろんけんぽう)」というものがありまして、これは「自己紹介」「子供へのお祝いの言葉」「今年の抱負」などテーマを決めて、各人が発言したのち、注がれた酒を飲み干すという一種のゲームなのですが、これがとっても盛り上がります。お酒の飲めない人は水やお茶でもOKなので、その旨を遠慮なくお伝えください。
とても賑やかなイベントで、旅行者が離島に期待しがちな「島の人たちとのふれあい」ができました。ぜひまた行きたいと思います。
与論島は奄美~沖縄の島々の中でも、特に「のんべえの島」と評判です。島の人たちがガブガブお酒を飲むのはもちろん、観光客にもどんどん薦めてきます。よほどお酒に自信がある人でもツブされる可能性がありますので、飲み過ぎにはくれぐれもご注意ください。
またフレンドリーな島民性ゆえに、一人になりたい人や他人と距離感を持って接したい人には合わないかと思われます。
知らない人とお酒を飲んでドンドン仲良くなりたい人にはオススメ。
島全体にホテルは1件のみ。民宿は島の各地に点在しています。
飲食店の多くは島の北東部にある中心市街地に集中しています。そのエリア以外に飲食店は稀ですが、スーパー・商店が各地にあるため食料の調達は可能。
浜辺でのアウトドアな宴会は中止(というか屋内に移動)初めから屋内で行っている場合は雨天でも関係ないものと思われます。
浜下り与論島、デートで行くのにオススメな理由
特別「デートだからオススメ」というものではなく、個人でもカップルでも楽しめると思われます。男女で行くと茶化されるかもしれません。
基本的に一家庭のイベントなので、どこも穴場といえます。民宿が主催する宴会もあり、民宿に泊まっていればそちらへの参加が簡単でしょう。
中心市街地を除けば街灯がほとんどなく暗いので、夜のムードは良好。日中遊んで、日が沈む帰り道に告白…というパターンが考えられそうですが、そもそも離島に一緒に来てくれるような相手が恋人でないということは考えにくいかも。デートスポットとしては干潮時だけに現れる幻想的な砂浜「百合が浜」が定番です。
周遊性のあるイベントではないので、回る必要はないでしょう。
カジュアルな宴会なので、ラフな格好で問題ありません。着飾って行くとむしろ浮くでしょう。
子供の健康と成長を願うのが祭りの本義なので、子供を連れて行くと歓迎されると思われます。島の子供も集まるので、子供同士が仲良くなるキッカケになります。子供にとっても一生の思い出になるかもしれません。