「大人」という言葉を聞くと、18歳や20歳などの年齢を想定する人は多いと思います。確かに大人料金が適用されるのも18歳からと決まっているイベントや場所も多いですよね。けれど電車の大人料金では、その「大人」という言葉に惑わされてはいけません。中学生であっても、高校生であっても電車に乗る時には大人料金となるからです。
どうして電車の料金は18歳や20歳まで子供料金で乗れないのかな?不満を感じたり、違和感を持ったりする人も多いかもしれませんが、だからといって子供料金で成人するまで電車に乗ってしまったら、それは不正乗車になってしまいます。
今回は電車の子供料金はいつまでなのか、対象期間が過ぎたらどうなるのかをまとめてみました。
電車の子供料金の対象となるのは、どこの鉄道会社でも同じで、小学校に通う年齢です。
・6歳以上12歳未満
・小学校に入学する4月1日から卒業する3月31日
と決まっています。
子供料金(小児料金)が対象となるのは小学生だけで、6歳未満の子供は原則的に無料、12歳以上は大人料金となります。6歳未満の幼児であっても、大人一人が2人の幼児を同伴させる場合には無料、3人以上を同伴させる場合には増えた人数分の子供料金を払う必要があるのです。また6歳未満の幼児が一人で電車に乗る場合には、子供料金の切符を購入しなければいけないというルールもあります。
子供料金の規定を知らないと、改札を通る時に駅員の方に注意されてしまったり、不正乗車を常習していることになってしまったりするので注意しましょうね。
まだまだ子供のように感じてしまう中学生ですが、電車に乗る時には大人と変わらない値段を支払うこととなります。なんだか不思議に感じるかもしれませんが、その理由ははっきりとはしていません。小学生も中学生も経済的に自立をしていないし、まだ義務教育をしなければいけない年齢ですが、ただ大人になる段階で、中学生のうちから大人料金を払い始めることで、社会人になる一歩を踏み込むことができます。
中学生になってもまだ子供料金で乗っている場合、駅員の方にバレてしまうと、それなりの処罰を受けることがあります。切符代を追加で払うことになる、保護者や学校に連絡される、警察を呼ばれるなど鉄道会社によってペナルティーは変わってくるため注意が必要です。
中学生になったら、早い段階で大人料金に慣れてしまい、大人としての自覚を持つようにするといいかもしれませんね。
実際に子供料金から大人料金に変わると、電車の運賃は倍になるため、「高い!」と感じてしまう人は多くなるでしょう。子供料金のうちにもっと出かけておけばよかったと後悔する人もいるかもしれません。
電車の子供料金が対象となるのは、小学生だけですが、中学生・高校生・大学生のであれば学生割引を使うことができます。通勤電車には学生割引はありません。けれど定期券や片道100㎞を超える移動には学生割引が適用されます。
学割の定期を購入する際には、
・窓口で学生証を見せる
・定期申請書を提出する
学割が適用される切符を購入する場合には、
・学校で学割証(学生・生徒旅客運賃割引証)を発行してもらう
・学割証に必要事項を記入する
・駅の窓口や旅行会社で切符を買う
こういった手続きが必要です!慣れてしまえば学割を使うことにもすぐに慣れてしまうでしょう。とくに定期券は大人料金の切符を毎回購入するよりも、値段がかなり抑えられているので利用するようにしてみましょう。
学割以外にもお得な切符はたくさん発売されており、その中でもおすすめなのが、JRが発売している「青春18きっぷ」です。
・大人も子供も料金が変わらない
・切符は11850円で、一人で5回、または5人グループで1回使うことができる
・JR線の普通・快速列車、JR西日本宮島フェリーに乗れる
・発売期間と利用期間が決まっている
簡単なルールはこちらです。
「青春18きっぷ」という名前から若い人しか利用できないと思っているかもしれませんが、家族や友人同士で年齢を問わずに利用できるので便利です。
他にもフリーパス、乗り放題パス、往復切符など鉄道会社によってさまざまなお得な切符が発売されています。年末年始やGWだけなど期間限定で発売されているものもあるのでチェックしてみると良いでしょう。
1、 電車の子供料金対象者は小学生
2、 中学生も大人料金を支払う必要がある
3、 学生割引を使って定期を購入するとお得
4、 青春18きっぷなどの年齢に関係なお得な切符を使うのがおすすめ
こういったかんじです。
まずは子供料金を使っていいのは小学生だけで、中学生からは大人料金になる!ということを覚えておきましょう。子供料金の対象者でなくなっても、学生割引やお得な切符を活用することで電車の料金を気にしすぎずに電車でのお出かけを楽しめそうですね。