電車では、介護犬や補助犬以外は、基本的に犬は荷物として飼い主さんと一緒に乗ることとなります。そのため、犬が吠えてしまうなど周りの人に迷惑をかける行為はなんとしても避けなければいけません。
犬と一緒に電車に乗りたいけれど….日頃から無駄吠えが多い、過去に電車で吠えてしまったことがあるなど犬が吠えてしまう可能性があるから電車に怖くて乗れない、という飼い主さんも多いはず。
今回は、犬が電車で吠えてしまうことがないようにできる対策と、実際に電車に乗る時にできることをまとめてみました。
犬を荷物として電車に乗せる場合、JRであれば280円ほどの追加料金を払い乗車します。そして犬はキャリーバックやハードケースなどに入れるというルールがあるのです。普段からあまり吠えない犬であったとしても、キャリーバックやハードケースに入れられることに慣れていないのであれば、事前に慣れさせて置くようにしましょう。
・小さいうちから車移動などの際にはハードケースに入れる
・キャリーバックやハードケースで犬を持ち運ぶ時間を意識的に作る
こういったことができるでしょう。
慣れていないと、電車に乗る時に自分がどこかに入れられてしまうという恐怖心や早く外に出たいという気持ちから吠えてしまうことがよくあります。そして一度吠えてしまうと、もう外に出さない限りはなかなか犬の気持ちが落ち着くこともないでしょう。
犬の気持ちを理解できるのはいつもそばにいて犬を見ている飼い主さんです。犬が不安そうにしていたり、慣れない電車でソワソワしていたりするようであれば安心させてあげるようにしましょう。
電車の中でできることは限られていますが、
・ビスケットなどのおやつをキャリーバックやハードケースの隙間から入れてあげる
・犬のお気に入りのおもちゃやタオルを近くに置く
・ケースの隙間から撫でてあげる
・優しく声をかける
こんな感じのことであればできるでしょう。
ただし犬に食べ物を与えたり、臭いのきついおもちゃなどを出したりすると、他の乗客が犬の存在を気にし始めることもあります。節度は守り、迷惑にならない範囲で安心させてあげるようにしましょう。こういったことを犬が鳴き始める前に、飼い主さんがやってあげることがポイントとなります。
どうしても犬が吠えてしまう癖が治らず、電車に乗せられるようになるまでかなり時間がかかりそう、飼い主自身では何もできなそう…そんな不安があるのであれば、プロに犬の訓練を頼んでみるのも良いでしょう。
電車の中だけでなく、ちょっとした不安や環境の変化で無駄吠えをしてしまう犬はかなりいます。そういった犬が通うことのできる訓練所はたくさんあるものなのです。「吠える癖を治したい」と伝えれば、飼い主さんはできなかったしつけをプロの方がしっかりと行ってくれます。犬が落ち着いて慣れない環境でも過ごす手助けをしてくれるはずです。
もちろんすぐに効果が出る犬もそうでない犬もいると思いますが、長い目で見て、これから犬と電車に乗りたいと思っているのであれば試してみると良いでしょう。
一番やってはいけないことは自分の犬を過信してしまうことです。「いつもいい子だから電車でもいい子にできるはず」、「うちの子は多少吠えても可愛いから許される」こんなふうに思ってしまうと後で後悔することとなります。
犬が吠えてしまった瞬間に、車内の目があなたに向けられるし、他の乗客の方が、犬が吠えるのを止めることはできないのです。犬が吠えたせいであなたがパニックを起こしてしまうなんてことも避けたいですよね。
犬に期待してしまうことはやめ、飼い主である自分自身がしっかり準備、行動しなければどんな犬でも電車では吠えてしまう…そんなふうに考えておきましょう。そうすれば、犬が不安そうにしていたらすぐに気づけるし、あらかじめ考えておいた対処法もすぐに実践できるはずです。
犬が吠えてしまったらすぐに動けるように荷物をまとめておく、おかしやおもちゃをすぐ出せるようにして置くようにしましょう。もしも何をやっても犬が吠えてしまうのであれば、途中下車をする、電車は数駅分しか使わない、そんな覚悟を持って利用するようにするといいかもしれませんね。
こんな感じです。
犬が吠えてしまうのが怖くて電車に乗れないという人も、事前にできることと電車内でできることを色々試し、快適に電車に犬と乗れるようになりたいものですね。きっと行動範囲も広がり、以前よりも犬とのお出かけが楽しくなるはずです!