電車に乗ると、重い荷物や背中に背負っていたくないリュックなどの置き場に迷いますよね。置けるものならどこかに置いてしまいたい、と思う人も多いはず。けれど電車の中が混んでいたり、座席が空いてなかったりすると、それもなかなかできないですよね。
中には、荷物は床に置いてしまえばいい！そんなふうに思う人もいるかもしれません。床に置いてしまえば両手が空くし、体への負担も減らせていいですが、電車に乗ってくる人に荷物が蹴り飛ばされたり、床の荷物につまずいて転んでしまう人がいたり…床に置いた荷物のせいでトラブルが起きてしまうことだってあるでしょう。
実は、私も電車で荷物を床に置いてしまうことがあるのです。持ち続けるにはあまりに重いものは、足元に置くしかない…そんなふうに思ってしまうのです。そんなふうに思い、荷物を床に置いてしまう人は結構いるのではないでしょうか。
今回は、電車に乗った時に足元に荷物を置く時のマナーと注意点をまとめてみました。
電車に乗った時に荷物を床に置かないか、置くかはもちろんその荷物の持ち主の自由です。スーツケースやベビーカーなど大きなものを運んでいる人だっているのだから、足元に荷物を置いたとしても迷惑はかからない！そんなふうに考えるかもしれません。
けれど実は足元に荷物を置いてしまうと、荷物のせいで通路が塞がれてしまうこがあるのです。もちろん小さい荷物であれば、多少床に置いたところで邪魔にはなりません。それが大きな旅行バックだったり、荷物を置いた場所がドアのすぐ近くだったりすると、他の乗客の方が通りたいのに荷物のせいで通れない、という状況が必ずできてしまいます。
とくに車内が混雑している、ベビーカーや車いす、足が不自由な人など通路をしっかり確保する必要があるお客様がいる場合など、「床に荷物が置いてあって迷惑」と思われてしまいます。
荷物を床に置いてはいけない、というルールはありませんが、置く位置や床の荷物に目を離さず、人が通る時にはすぐにどけるといった配慮は必要となることを念頭に置いておきましょう。
どうしても電車に乗った時に持ち込んだ荷物を手に持ちたくないのであれば荷物の置き場は考えましょう。
・座席に座って膝に置く
・頭上の荷物置きに置く
・車両の端に置く
床に置く以外にもこんな置き方をすることができます。
とくに頭上付近の荷物置きは、女性や背が小さい方などはあまり使わない傾向があります。そのため、混雑していても空いていることも多いので、使うようにしてみましょう。自分では届かない場合には、周りの人に頼んでおいてもらっても良いでしょう。
足元に荷物を置くことは最終手段としてとっておくと良いかもしれませんね。
どうしても車内で床に荷物を置いてしまうこともあるでしょう。実は床に荷物を置くことは、他の乗客の方の迷惑になってしまわないように注意するだけでなく、荷物を守るためにも気を遣わなければいけないのです。それもそのはず、電車の床はとても汚れているからです。
もちろん車内は清掃されていますが、たくさんの人が乗車を繰り返す車内の床はとても汚れています。とくに、雨の日は床が乾いているように見えても、床が濡れていたり、床に泥などの汚れが付いていたりすることもあります。
電車の中に鞄などの持ち物を置いてしまうと、すぐに荷物の底が黒くなってしまい、汚れてしまいます。電車の床に荷物を置く際には、荷物が汚れで犠牲になることを覚悟しておかねければいけません。
車内の床が汚れていて、荷物が汚くなってしまう…ということは分かっていてもやむ終えず床に荷物を置かなければいけないこともあるでしょう。そんな時には、床に荷物を置く置き方をしっかり考えましょう。
・荷物は自分の足で挟むようにする
・満員電車では、床に荷物を置かず、自力で手荷物
・床に触れていた荷物はそのまま足元に置く
こういった工夫をしましょう。
満員電車で床に荷物を置いてしまうと、電車が揺れた時や他の乗客の方とぶつかった時に、足を動かすスペースがなくなってしまい、転倒の危険が出てきてしまいます。
またスーツケースなどキャスター付きの荷物を車内に乗るまでも地面に触れさせて移動させてきたのであれば、わざわざ頭上の荷物置きに乗せず、床に置いたままにしましょう。キャスターについた土などが衣服や他の乗客についてしまい、迷惑になってしまうことがあります。
こういった感じです。
電車の床に荷物を置くか、置かないかはその人の自由ですが、周りの人の迷惑になってしまったり、荷物が汚れてしまったりすることも考え、安易に荷物を足元に置いてしまわないようにしましょう。荷物を床に置く時には、細心の注意を払う必要があることを絶対に忘れないようにしましょうね！