犬を飼っていると電車での外出の時に電車に犬と一緒に乗れたらいいのに…そんなふうに思う人もいるでしょう。ただ犬を電車に乗せたことがないと、無料で乗せてもいいのか、お金を払わなければいけないのか迷うことも多いはず。
実は、犬は電車には荷物として乗せるため、飼い主さんと同じような乗車券は必要がありません。けれど鉄道会社によっては料金を払わなければいけないこともあるものなのです。
今回は犬との電車移動での料金の支払いについてまとめてみました。
犬と電車に乗る時に無料で乗れる場合が2つあります。一つ目は、介護犬や補助券と一緒に乗車する場合です。大型犬であっても訓練を受けた正式な介護犬や補助犬であれば、荷物としてではなく犬を電車に乗せます。電車や駅の構内でもよく介護犬や補助券が活躍している様子は見かけたことのある人もいるでしょう。
介護犬や補助犬ではない犬はどうやって電車に乗せるかというと、規定に従った上で荷物として同伴させます。その場合、鉄道会社が犬の無料で乗せていいとルールを決めている場合があります。
多くの地下鉄会社では無料で犬を電車に乗せることができますが、JRなどの鉄道会社では犬を手回り品として乗せ、その場合手回り品一つにおき280円払うことが決められています。
鉄道会社によって無料かそうではないかは異なっているため、必ず確認してから乗車するようにしましょうね。
犬は人間のように「乗車券」は必要ありませんが、「手回り品きっぷ」という特別な切符を購入する必要が出てきます。通常の乗車券が電車の駅数や距離などで値段が変わってくるのに対し、犬のための切符では区間は関係なく値段は変わりません。
・窓口の駅員の方から直接購入する
・乗車前に購入しておく
・手回り品は一つにつき280円、最大2個まで持ち込むことができる
このように決まっています。
また大きさや重さの規定以外に、ケースから犬を出さない、などこまかなルールが決められています。大型犬や中型犬は既定のケースには入らないこともあるので、基本的に持ち運べないと考えておくと良いでしょう。
「手回り品きっぷ」を駅員の方から購入する際に、ちゃんとルールに従った運び方ができているかチェックされることもあるので、あらかじめ準備を徹底しておきましょう。
通勤電車や快速電車などと同様新幹線に乗る際も、犬を荷物として持ち込むことが可能です。その場合も280円を払えば乗れることがほとんどです。
ただ新幹線で気を付けたいのが新幹線の座席を犬の席として取ることはできないということです。あくまでも荷物として、自分の膝の上か足もとにケースに入れた状態で犬を置くこととなります。
座席のない通路や空いている席、頭上の荷物置きに犬を入れたケースを置いてはいけないので注意しましょう。
また夜行列車では、犬の鳴き声が周りの人の迷惑となってしまう可能性もあるので犬との乗車を断られてしまう場合もあるので、念頭に置いておきましょう。
電車や新幹線で料金を払えば犬を乗せられると分かれば、もう一つの公共交通手段であるバスはどうなのかが気になりますよね。バスの場合も運営会社への確認は行った方が良いですが、荷物として基本的に無料で犬を持ち込むことができます。
もちろん犬を持ち運べるのは路線バスの話で、高速バスやツアーバスに犬を持ち込むことは禁止している会社も多いので、長距離移動をする際にやツアーを利用する際には事前に必ず確認しましょう。
バスに犬を乗せる場合も電車と同様にケースに入れる必要があります。揺れがあったり、込み合っていたりする場合もあるので、ケースは膝の上に置くか、鞄のように手に提げて乗車するようにします。間違っても空いているスペースに犬を入れたケースを放置してしまってはいけません。
電車で数駅なのに手回り品としてお金を払って犬を乗せるのが嫌なのであれば、無料で乗せることができるバスを使ってみるのも一つの手でしょう。電車に合わせてバスも利用してみましょう。
こういった感じです。
公共交通機関は基本的に犬の乗車をOKしているので、あとは無料で乗れるか、切符が必要かをチェックし、ルールにも従うことができれば意外に簡単に乗車できそうですね。電車を使えば、今までよりも行動範囲が広がったり、犬との新しいお出かけスタイルを見つけられたり、きっと楽しい時間が待っているはずです。
ただし、切符や犬を持ち込む準備だけでなく、犬が電車の中で静かにしていられるようにする準備も徹底して行っておきましょうね。